高額が期待出来る駒とは？代表的なポイントを

将棋の駒にとって「良い駒」とは、どのような条件があるのでしょうか？ポイントは、書体・素材・作者の３つです。それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

#書体

将棋の駒で一番目を引くのが、駒に書かれている書体になります。書体を選ぶ際にはデザイン性や見やすさなどで選ぶことが多いです。将棋の駒に使用される書体は100種類以上もあると言われていますが、その中でも主に使用される書体は8種類あります。もっとも一般的なのが錦旗(きんき)です。太字で力強く書かれているので見やすいのが特徴になります。そのほかにも水無瀬(みなせ)・菱湖(りょうこ)・源兵衛清安(げんべえきよやす)・金龍(きんりゅう)・鵞堂(がどう)・淇洲(きしゅう)・昇龍(しょうりゅう)などがあります。 歴史が深くクラシカルで人気があるのが水無瀬です。安土桃山時代の能筆家である水無瀬兼成の書が由来とされています。長い時間駒を見つめても疲れないと棋士に人気の菱湖は、ほっそりとした書体が特徴です。書体は基本的に好みで選んで問題ないのですが、それぞれ特徴や見やすさなどが違いますのでその点に注意して選びましょう。

＃素材

駒の良さは、素材によって大きく分かれます。初心者や子供の場合には、安価でで扱いやすいプラスチック製の物も重宝しますが、駒が軽いのが難点です。一般的によく使用されている素材は、プラスチックのほかには椿や槇、イタヤなどがあります。高級な素材としては、つげが有名ですが、つげには様々な種類があります。本つげの薩摩つげは、鹿児島が産地でありやや木目が荒く重みがあるのが特徴です。もう一つの本つげの島つげは、伊豆七島の御蔵島が産地となります。見た目が黄色がかっているのでわかりやすく、希少価値があり高価な素材です。 シャムつげは東南アジア産であり、材料が非常に不足しているため品が極薄状態が続いています。駒は素材によって美しさなどが違いますが、駒の形が揃っているか、よく磨けているかなどの点にも注意して選びましょう。

＃作者

駒を選ぶ時には、作者である駒師にも注目をしましょう。大量生産のプリント式の将棋の駒では味わえない、駒師が手がけた駒は職人技が光ります。駒の作成には非常に様々な工程が必要です。素材を駒の形に切り出し、書体を写し、彫り、文字の部分を錆漆で埋め、磨きます。そして仕上げに漆を使って文字が浮き出るように盛り上げて完成です。このような工程で職人の手によって完成する駒は、一流棋士の対局の際に使用される最上級のものになります。" まず第一に銘から始まります。有名な職人の手によって作られた将棋駒や盤は基本的に高額で取引されていることがほとんどです。 というのも高額で売買されている将棋アイテムは共通して「誰が作ったのか？」という点がその価値を決める大きな要素となっているからです。では著名の作者でなければ評価されないのかというと、そういうわけではありません。 たとえば、盤や駒に使われる素材によって違いがあり、評価の低いものではお値段が付かないものから、高い物では百万円を超える逸品も存在します。